【Axios時事英語】「新型コロナが研究所から漏れた説が主流となる」をスラッシュリーディングで読解する
興味深い海外の時事英語をつかって、自分の英語力を伸ばして
いくやり方は、情報力を伸ばすと同時に英語力を高める
という一石二鳥となり、とても有益が学習方法だと
思います。今回は新型コロナに関する興味深いAxios
の記事をスラッシュリーディングをつかって解説して
みたいと思います。
Contents
Axios「新型コロナが研究所から漏れた説が主流となる」
A group of high-profile scientists published a letter calling for renewed investigation into the origins of COVID-19 — including the theory that it spilled out of a virology lab.https://t.co/xW1asCBju0
— Axios (@axios) May 15, 2021
A group of high-profile scientists /published a letter
calling for renewed investigation/ into the origins of COVID-19 —
/including the theory /that it spilled out of a virology lab.
解説
著名な科学者のグループが、COVID-19の起源について、ウイルス学研究室から
流出したという説を含め、再調査を求める書簡を発表しました。
The possibility that SARS-CoV-2 was created/ in a Chinese lab
and accidentally escaped — rather than emerging naturally from an animal —
/was initially dismissed /as a conspiracy theory.
But the letter shows a potential lab leak/ is increasingly being taken seriously.
解説
SARS-CoV-2は、動物から自然に発生したのではなく、
中国の研究室で作られたものが誤って流出したという可能性は、当初は陰謀論として
片付けられていた。しかし、今回の書簡は、研究室からの漏洩の可能性が
ますます真剣に受け止められていることを示している。
In the letter published Thursday/ in the journal Science,
/a group of prominent epidemiologists and biologists/ wrote “theories
of accidental release/ from a lab and zoonotic spillover both remain viable.”
解説
木曜日にサイエンス誌に掲載された手紙の中で、著名な疫学者と生物学者のグループは、
“実験室からの偶発的な放出と人獣共通感染症による波及の両方の理論が
実行可能である “と書いています。
A World Health Organization-led investigation /in China earlier this year/
concluded a zoonotic spillover/ from an animal/ was “likely to very likely,”/
while a lab leak of a human-made virus/ was dismissed as “extremely unlikely.”
世界保健機関(WHO)が主導した今年初めの中国での調査では、動物からの
人獣共通感染症の流出は「可能性が高い」から「非常に可能性が高い」と結論づけられ、
一方で人間が作ったウイルスの実験室での流出は「非常に可能性が低い」と退けられた。
The letter in Science,/ though, /notes “the two theories /
were not given balanced consideration,” /with only four out of/
the report’s 313 pages/ addressing the possibility/
of a laboratory accident.
In a contentious exchange/ with Sen. Rand Paul this week,
Anthony Fauci said/ he was “fully in favor of any further investigation /
of what went on in China,” /while denying /the National Institutes of Health/
had funded any “gain of function” research /in China’s Wuhan Institute of Virology.
解説
しかし、Science誌に掲載された書簡では、「この2つの説はバランスよく考慮されていない」
と指摘されており、報告書の313ページのうち、実験室での事故の可能性を取り上げたのは
わずか4ページだった。
今週、ランド・ポール上院議員との論争の中で、アンソニー・ファウチ氏は、
「中国で起こったことをさらに調査することには全面的に賛成する」と述べ、
一方で、国立衛生研究所が中国の武漢ウイルス研究所での「機能獲得」研究に
資金提供したことは否定した。
Former New York Times science journalist Nicholas Wade /raised more questions recently/
with a long article noting, /among other things,/ the paucity of any clear evidence/
of a zoological spillover more than 16 months after the pandemic began.
Given the Chinese government’s opacity on the issue, /we may never know the true origins/
of a virus that has killed millions of people.
解説
ニューヨーク・タイムズ』紙の元科学ジャーナリスト、ニコラス・ウェイド氏は、
パンデミックが始まってから16ヶ月以上経っても、動物学的な波及効果を示す
明確な証拠がほとんどないことなどを指摘した長い記事で、
さらに多くの疑問を投げかけている。
要するに この問題に対する中国政府の不透明さを考えると、何百万人もの犠牲者を
出したウイルスの本当の起源を知ることはできないかもしれない。
スラッシュリーディングで読解する
スラッシュは以下のところで区切ります。
- カンマ、コロン、セミコロンの後
- 前置詞(in、on、withなど)の直前
- 接続詞(that節、whether節、if、andなど)の直前
- to 不定詞の前
- 疑問詞の前
- 目的語や補語の直前
- 関係詞の直前
- 長い主語の直後
のルールとなります。
このルールをもとに、この英語記事を区切って
みました。このやり方で英語の長文読解を実践して
みると、英語を前から理解する習慣が身に付きます。
英語という言語は、日本語とはまったく違い、前から
理解しないと、スピードにもついていけません。
一方、日本語は後ろに結論がある言語なので、
とにかく、英語を英語で理解していく練習を積み重ねる
ことが大事だと思います。
まとめ
今回は、いまだに世界の中心の懸念であり、日本にいたっても
緊急事態宣言が敷かれている新型コロナの起源についての
Axiosの記事を取り上げました。
とても興味深い記事内容ですが、
英語勉強は、興味のある記事やネタを材料に勉強すると
もっと身についていくと思いますので、ぜひ参考にして
みてください。
「武漢ウィルス研究所のコロナ流出記事がFacebookファクトチェック利益相反に抵触?」の英語記事を解説!
AXIOS NEWS英文記事「 コロナの起源をなぜ知る必要があるのか」をスラッシュ・リーディングで解説!