“Irreparable harm”の意味と使い方をワリエワ選手のドーピング問題英語記事から解説すると
北京オリンピックはいろんな意味で話題と
なりましたが、とくにフィギュアスケートの
ドーピング問題が今後も尾を引きそうな
問題となりました。
その選手は、世界最高峰のポジションにいた
ワリエワ選手ですが、そのAxiosの英語記事に
”Irreparable harm”という言葉が使われいます。
これは、よく英文契約書等でみかけるワードですが
今回はこのワードとこのワリエワ選手のドーピングの
英語記事について解説してみたいと思います。
カミラ・ワリエワ選手の失敗の理由
Kamila Valieva, the 15-year-old Russian figure skater
who came to Beijing as the favorite to win gold,
will leave without a medal — and as the unfortunate villain of these Olympics.
Why it matters: A child was failed by the adults around her,
and figure skating was failed by an anti-doping system
that protected no one.
The result was one of the cringiest half hours of television
you’ll ever watch: Valieva’s coach barely tried to comfort her
after she completed her disastrous long program,
during which she looked broken.
Her teammate, Anna Shcherbakova, sat alone
after winning gold, and said she felt an “emptiness inside.”
Her other teammate, Alexandra Trusova,
was shouting and crying after winning silver.
What they’re saying: “Irreparable harm” is
what the Court of Arbitration for Sport used as justification
to allow Valieva to skate despite her positive test.
“None of this is the fault of the athlete,” the panel wrote.
“Well, here was the irreparable harm,”
writes Yahoo Sports’ Dan Wetzel. “Valieva is
a victim of child abuse . Yet the Olympics not only kept her with her captives,
they emboldened and empowered them.”
“We watched her skate . likely already aware that this scandal
will follow her the rest of her life,”
writes The Ringer’s Michael Baumann.
“Or maybe that realization is yet to come, which might be worse.”
Meanwhile, the system is pointing fingers at itself:
The CAS criticized anti-doping rules, the IOC criticized the decision
by the CAS, and IOC president Thomas Bach criticized Valieva’s entourage.
Of note: 56% of Americans familiar with the scandal believe
Valieva should have been banned, while 44% believe only her coach
and team doctor should have been banned since she’s a minor,
per exclusive data from The Harris Poll (survey conducted last weekend).
The bottom line: The Olympics have an integrity problem,
and this scandal — in which a country wasn’t held accountable,
and in which adults sent a child to suffer in public —
only reinforces that reality.
”Irreparable harm”の意味は
Irreparable harmの意味は「回復不能な損害」となります。
これは、英文契約書の条項によく使われる言葉です。
今回のワリワナ選手というまだ15歳の少女に対するドーピング
問題は、大人たちが犯した取り返しのつかない事件となった
と記述しています。
翻訳
15歳のロシア人フィギュアスケート選手、カミラ・ワリエワは、
金メダル獲得候補として北京にやってきたが、メダルなしに、
そして今回のオリンピックにおける不運な悪役として去ることになった。
なぜそれが重要なのか。子どもは周囲の大人たちによって裏切られ、
フィギュアスケートは誰も保護しないアンチ・ドーピング制度によって裏切られた。
その結果は、これまで見た中で最も不愉快な30分間のテレビ番組となった。
ヴァリエヴァのコーチは、ロングプログラムを終えた後、ほとんど彼女を
慰めようともせず、その間に彼女は壊れてしまったかのように見えました。
彼女のチームメイトであるアンナ・シャルバコワは、金メダルを獲得した後、
一人で座り込み、「心の中に虚しさ」を感じたと語っています。
彼女のもう一人のチームメイト、アレクサンドラ・トゥルソワは、
銀メダルを獲得した後、叫び、泣いていた。
彼らの言い分 スポーツ仲裁裁判所は、陽性反応が出たにもかかわらず、ワリワナ選手の
スケートを許可する正当な理由として、「回復不能な損害」を挙げている。
「どれも選手のせいではない」と委員会は書いています。
Yahoo SportsのDan Wetzelは、「そう、ここに回復不能な損害があったのだ」
と書いている。「ワリエワは児童虐待の被害者だ。しかし、
オリンピックは彼女を捕虜として維持するだけでなく、捕虜を強化し、権限を与えたのだ。
“我々は彼女のスケートを見た。おそらくこのスキャンダルは彼女の
残りの人生に従うことをすでに認識している “とThe Ringerの
マイケルBaumannは書いています。「あるいは、その認識は
まだ来ていないかもしれない、それはもっと悪いかもしれない”。
一方、システムは自分自身を指差しています。CASはドーピング防止規則
を批判し、IOCはCASの決定を批判し、IOC会長のトーマス・バッハは
ワリエワ選手の側近を批判している。
注目すべきは、このスキャンダルをよく知るアメリカ人の56%が、ワリワナは
追放されるべきだったと考えていることだ。一方、44%はヴァリエヴァが未成年であるため、
コーチとチームドクターだけが追放されるべきだと考えている。
結論はこうだ。オリンピックには誠実さの問題があり、このスキャンダル-国が
責任を負わず、大人が子供を公衆の面前で苦しませた-はその現実を
思い知らされることになった。
まとめ
興味のあるニュースや出来事について英語で学ぶことは
英語力が高まる近道となります。英語を勉強としてとらえる
のではなく、自分の知りたい情報を得るための手段として
とらえるとより英語習得が進むと思います。