動名詞と不定詞の使い分けの覚え方を最もわかりやすく解説すると!
動名詞は「~すること」という意味で名詞の働きを
する動詞のing形を「動名詞」と呼びます。
動名詞は文の主語、目的語、補語、前置詞の後に
おかれますが、名詞の直前に置いて名詞を修飾する
働きもあります。一方で不定詞は「to動詞の原形」を
to不定詞と呼びます。不定詞は名詞の働きをして文
の主語、目的語、補語になる「名詞用法」、名詞を
あとから修飾する「形容詞用法」、動詞、形容詞、
副詞、文を修飾する「副詞用法」があります。
Contents
動名詞と不定詞の違い
動名詞と不定詞の名詞的用法
どちらも「~すること」という意味を表すため、
見分けることが難しいです。
そこで、動名詞と不定詞を使い分けるときの
ポイントについてですが、わかりやすく
一言で説明すると、
不定詞は、「未来」について話すときに使い
これから、何かの行動をとろう、何らかの状態に
なろうという意思や感情を表す動詞に付く特色
があります。。
一方動名詞は、「過去」について話すときに使います。
現在または過去について何かするという動詞に付く傾向が
あります。
動名詞の使いかた
Ving…V… VすることはVである
S V Ving SはVすることをVする
前置詞Ving Vすること~
S is Ving… SはVすることである
形容詞 Ving …なVすること(行為)
Ving名詞 Vする名詞
以下の動詞の後には動名詞しか使えません。
mind ~ing:~するのを気にする
enjoy ~ing:~することを楽しむ
suggest ~ing:~することを提案する
recommend ~ing
give up ~ing:~することを諦める
admit ~ing:~したことを認める
finish ~ing:~し終える
escape ~ing:~するのを免れる
put off ~ing:するのを後回しにする
stop ~ing:~するのを止める
consider ~ing
などです。
例文
Tom enjoyed studying English.
トムは英語を勉強することを楽しみました。
to不定詞を使うことはできません。
× Tom enjoyed to study English.
I stopped reading the book.
私は本を読むのを止めました。
上の英文は、以下のようにto不定詞を使うと
違う意味に変わってしまう動詞
I stopped to read the book.
私は、本を読むために立ち止まった。
このように意味が違ってくる動詞には
forget, remember, regret, tryがあります。
I regret to say that He did not pass the examination.
残念ながら、彼は試験に合格しなかったとお伝えしなければ
なりません(これから言う)。
(彼は試験に合格しなかったことを言うことが残念です)
I regret telling you that he did not pass
the examination.
彼が試験に合格しなかったことをあなたに
知らせたことを後悔しています(すでに言った)。
stop ~ing~:~するのを止める
stop to~:~するために止まる
try ~ing~:試しに~する
try to~:~しようとする
forget ~ing~:~したことを忘れる
forget to~:~することを忘れる
I stopped to watch the building.
私はその建物を見るために、立ち止まりました。
He stopped smoking when I entered the room.
彼は、私が部屋に入ったときにタバコを吸うのを止めました。
I tried to lift the bag.
私は、そのカバンを持ち上げようとしてみました
(持ち上がったかどうか分からない)。
I tried lifting the bag.
私はそのカバンを持ち上げてみました
(持ち上げることに成功した)。
He has forgotten to come here.
彼は、ここへ来ることを忘れています。
I will never forget visiting this country.
私は、この国を訪れたことを決して忘れません。
動名詞と不定詞の使い分けのポイントは
ここで、すべてを覚えようとすると結構混乱
してしまいます。
使い分けるポイントとしては、
不定詞は未来志向で、動名詞は過去志向ということ
です。
Remember to visit his house.
彼の家を訪れることを覚えておいてください。
(まだ訪れていない)
上の英文では、「to visit」というto不定詞が使われています。
まだ家を訪れていないので、未来について話している
ことが分かります。
I remember visiting his house.
私は、彼の家を訪れたことを覚えています。
(すでに訪れた、過去のことです)
上の英文では、「visiting」という動名詞が使われています。
「訪れたこと」を覚えているわけだから、過去について
話しています。
動名詞も不定詞両方同じ意味になる動詞
begin, start, continue, cease, like, love, prefer, hate, need
があります。
begin~:~を始める
cease~:~をやめる
continue~:~を続ける
start~:~を始める
like~:~が好き
love~:~を愛する
prefer~:~をより好む
hate~:~が嫌い
動名詞と不定詞はどちらも、「~すること」という
同じ意味を表すことができます。
She began to cry.
彼女は泣き始めました。
She began crying.
彼女は泣き始めました。
He likes to watch TV.
彼はテレビを見るのが好きです。
He likes watching TV.
彼はテレビを見るのが好きです。
これらの動名詞と不定詞は、微妙なニュアンスの違いは
ありますが、動名詞を使っても不定詞を使っても大きな違い
はない動詞です。
不定詞にしか使えない動詞
動詞によっては、目的語として不定詞しか
使えないものもあります。
decide to~:~することに決める
plan to~:~する予定だ
want to~:~したい
hope to~:~することを望む
need to~:~する必要がある
(ただしNeedはどちらにも使えます)
これらの動詞には、「I decided going to~」
や「He wants going to~」のように
動名詞を使うことはできないことを
おさえておくことが大事です。
動名詞の前置詞の目的語
look forward to….
be used to…..
be accustomed to…
object to…
be opposed to…
come close to…
with a view to…
in addition to…
when it comes to…. (…ということになると)
What do you say to…?(…についてどう思いますか)
これらは、動詞の原形がくるのではなく、名詞か動名詞が
きます。
動名詞の形容詞的用法
「名詞」+「名詞」
名詞が形容詞化して後の名詞を修飾する
chewing gum
listening comprehension
recycling project
a teaching job
a parking lot
a driving school
現在分詞の形容詞的用法
現在分詞が1語だけの場合は、名詞の前におく
例
a sleeping dog
a smoking gun
しかし「V+目的語」や「V+副詞」など2語以上
なる動詞句「Ving+目的語」「Ving+副詞」という
現在分詞にする場合は修飾する名詞の後におきます。
elderly people living on their own
英語のポイント!動名詞と不定詞の使い分けの簡単な覚え方とは!
まとめ
動名詞と不定詞を使い分けるポイントは
まずは動名詞しか使えない動詞、あるいは不定詞しか
つかえない動詞を覚えておくことがポイントです。
そして、動名詞と不定詞によって文の意味が
違ってくることもポイントです。
それを理解する手口として、動名詞は
過去のことを言及し、不定詞は未来のことを
言及しているというポイントをおさえておけば
動名詞と不定詞の使い分けの覚え方として
役に立つと思います。
文法を把握したうえで
英文を何度も音読することは、英作文する
うえでもとても役立ちます。
英検においても前置詞句を理解することは得点のキーとなる
くらい大事な分野です。
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