プロソディシャドーイングとコンテンツシャドーイングの違いと最も効果的な英語習得方法は!
英語学習でシャドーイングという言葉を聞いたことがある
と思います。シャドーイングは英語学習のなかで、最も効果の
ある学習方法のひとつであるといわれています。
ただシャドーイングといっても、やり方によっては
その効果もちがってきます。
シャドーイングは、大きく二つにわかれます。
その一つ目は、プロソディ・シャドーイングで二つ目は
コンテンツ・シャドーイングです。
そこで、今回はこのふたつのシャドーイングについて
調べてみました。
プロソディシャドーイングとは
このシャドーイング方法は、意味理解には意識を向けず、
聞こえた英語の音声を正確且つ素早く復唱することを
第一とするシャドーイングです。英語初心者の方は
まずこの方法を採用しています。
シャドーインする際に注意していただきたいのは、シャドーイングは暗記ではないということです。
シャドーイングは音声に集中して復唱をしていくことで、
音声知覚を自動化していくことが目的です。
シャドーイングのポイントは暗記することでは
ありません。覚えた音ではなく、聞こえた音を正確且つ
素早く復唱することが目的です。
コンテンツシャドーイングとは
コンテンツシャドーイングは、意味理解をして、
頭の中に内容をイメージしながら英語の音声を復唱していく
シャドーイング方法です。内容の理解が目的となる
コンテンツシャドーイングは、プロソディシャドーイング
に比べてより高い英語の処理能力が求められる
トレーニング方法です。
コンテンツシャドーイングの訓練方法
例文
What does a working mother look like?
If you ask the internet, this is what you ‘ll be told.
Never mind that this is what you’ll actually produce,
if you attempt to work at a computer with a baby
on your lap. But no, this isn’t working mother.
You’ll notice a theme in these photos.
We’ll look at a lot of them.
That theme is amazing natural lighting, which,
as we all know, is the hallmark of every American workplace.
There are thousands of images like these.
Just put the term ” working mother” into any Google image
search engine, stock photo site.
They’re all over the Internet, they’re topping blog posts and
news pieces, and I’ve become kind of obsessed with
them and the lie that they tell us and the comfort that
they give us, that when it come to new working motherhood
in America, everything’s fine. But it’s not fine.
As a country, we are sending millions of women back to work
every year, incredibly and kind of horrifically soon after
they give birth.
↑がTEDトークでのJessca Shortall さんのスピーチですが
内容からみても、また英語のスピードの観点からも
シャドーイングのトレーニングをするのにとても
いい教材です。
シャドーイングは、自己流でやみくもに行っていては、
あまり効果は見込めません。正しい方法で行うことが
とても重要なのです。
まずはオーバーラッピングをしていきます。オーバーラッピング
とは、スクリプトを見ながら音声と全く同じタイミングで
発声していくトレーニングです。スクリプトを確認しながら
内容的に分からない部分がないかを確認します。分からない
単語や文法は調べて、全体的な意味がクリアな
状態にしておくことが大事です。
スクリプトを見ながら音読練習をしていく中で、自分が言えない
部分や口を回すのが難しい部分はないかを確認し、
題材の音声のスピード感や強弱など全体の抑揚も
クリアにしていきます。
音の変化やスピード感、強弱などを正確に再現することを
意識して復唱することが大事です。シャドーイングは
何度も徹底的に練習することが大切です。回数を重ねていくと、
最初はシャドーイングが難しいと感じる箇所も、
精度高く復唱できるようになります。
スクリプトを見ながら実際の音声と比較して自分で
確認することも大事です。抜けている語はないか、抑揚を
正確に真似られているかなど、自分のシャドーイングに対して
フィードバックを行い、次はその部分を意識して
シャドーイングを行うことが、リスニング力と同時に
英語力を高める近道だと思います。
TEDトークが効果的である理由は
ここでTEDトークをすすめる理由は、ネイティブスピーカー
から外国人が語る英語までさまざまな英語が聞けます。
そしてなんといっても、テーマが様々にわたり、自分の興味
のあるテーマについて内容のある英語が聞けるところです。
そして、ネイティブが語っている英語なので、音の変化
なども体感することができます。
音の変化とは、ネイティブスピーカーが自然な速度で話すときに
起こる発声音の変化のことを言います。具体的には、
単語同士が繋がったり(音の連結)、音が消えたり(音の消失)
する変化のことを指し、リスニング初心者の方はこの音の
変化を抑えることがリスニング上達へのコツです。
TEDトークがおすすめなポイントは、スクリプトを
みることができるところです。これで音の変化を
チェックして、音声を数回聞きながら
スクリプトを見て、音の変化部分をどんどんチェック
していきます。後で見てもわかりやすいよう、スクリプト
にメモを残しておくのがコツです。
そして、いよいよシャドーイングの実践がはじまります。
ついにシャドーイング練習開始です。シャドーイングをする際は、
スクリプトは見ずに音声に集中してトレーニングしていくのが
コツです。
まとめ
今回は、シャドーイングについて解説しましたが、
プロソディーシャドーイングとコンテンツシャドーイング
両方とも共通して言えるポイントは、間違った音でやらない
ということです。シャドーイングでは、音源をそっくり
そのまま発音するということがとても大切です。
自己流で発音することを避けることが最も大事
なポイントです。そのためには、スクリプトと
流れている音が自分のなかで腑に落ちているか
どうか、そして聞き取れていない音はなにかという
ことを常に確認しながら進めていくことが
もっとも効果的なシャドーイングのやり方です。