高学歴の人が英語をしゃべれない理由はなに?
東大生の英語が実際には外国人には通じないという話
よく聞きます。
その理由はなにかといえば、日本の受験勉強の弊害です。
東大生は、まさしく受験勉強のプロですが、英語の習得方法
は和文英訳といってつねに日本語がベースとなった英語
になっているのです。
東大を始め日本の大学のすべてが、読解中心のテストなので、
受験勉強はひたすら英文を読みまくるだけだからです。
それも漢文のように後ろから日本語に訳していきますから、
英文を読んでも日本語で考えてしまいます。
東大生は、まさしく話すことを司る脳とまったく違う脳を鍛えて
きたわけですから、東大生や東大卒が英語を話せるわけがないのです。
東大生の英語は日本語がベースとなって出来上がっている
例えば東大生がつくる英作文はこちらです。
A strikingly beautiful young woman delightedly bought
a small but expensive piece of jewelry.
↑この文章は文法的のは間違っていないですが、外国人には
伝わりにくい英語です。
しかもこんな形容詞と副詞が繰り返されている英語を普段の会話
では使わないです。
上の文を、複数の「ミニマム・センテンス」に作り変えて
単純化したのがこちらです。
A woman bought a piece of jewelry.(女性が宝石を買った)
It was small.(それは小さかった)
But, it was expensive.(しかし、高価だった)
She was young.(彼女は若かった)
She was strikingly beautiful.(彼女は目を見張るほど美しかった)
She looked delighted.(彼女は嬉しそうだった)
このように英語は単純化したほうが伝わるし、英語のできる人は
ミニマムセンテンスを集めて会話をつくっているのです。
そのことがわかる、むりやり日本語から英語に直そうとする習慣から
英語から英語への構造が頭のなかで出来上がっていくのです。
やはり英語の習得の仕方が大事なのであって勉強ができるかどうか
は関係ないようです。