日本人が英語が聞きとれない理由はシラブルの習得ができていないこと!
日本人が英語を話して通じない理由がいくつかあります。
そのひとつがシラブルという、英語と日本語の根本的
な違いです
Contents
シラブルで話せば通じるようになる!
あのドリフターズでもギャグになった中学に入学して
初めに覚える英語(英文)が
I have a pen.
ですよね。
この例文を使って説明します。
英語が苦手な方は
♪♪ ♪♪ ♪ ♪♪
アイ ハブ ア ペン
と読んでしまいなす。
この場合、シラブルを数えると7つ(ア・イ・ハ・ブ・ア・ペ・ン)
になります。
ところで、実際にネイティブが話すときはどうなるでしょうか?
♪ ♪ ♪
[アイ] [ハバ] [ペン]
[ ]内は、一息で読みます。
なので、実際のシラブルは3つになります。
本来3拍で発音すべきところ、日本語は7拍で発音するので
発音が悪い以前に、リズムがちがっているのです。
シラブルとは
シラブル とは 音節のことです。
音節とは、ひとまとまりの音、つまり発音するときの最小単位のことで
英語では1つの母音で1シラブル(1音節)です。
cancel(キャンセル)⇒ can・cel ⇒ 2シラブルで、canのaとcelのeが母音
1シラブル = 1音
シラブルは1つの母音で1シラブルとなり、1シラブルが1音です。
performance(パフォーマンス) / pərˈfɔːrməns /
per・for・mance(パァ・フォァ・マンス) ⇒ 3シラブル (3音)
information(インフォメーション) /ˌɪnfərˈmeɪʃn /
in・for・ma・tion (イン・フォァ・メー・ション) ⇒ 4シラブル (4音)
「パ・フォ・ー・マ・ン・ス」と6音、「イ・ン・フォ・メ・ー・ショ・ン」と
7音で発音すると英語ネイティブには通じません。
日本語と英語の音の違いは
日本語と英語の音の違いを解説したいと思います。
カタカナ語として日本語に取り入れられている言葉には注意が必要です。
分かりやすい例としては、マクドナルドです。
McDonald’sの場合: / məkˈdɑːnldz /
日本語:マ・ク・ド・ナ・ル・ド ⇒ 6拍
英語:Mc・Don・ald’s (マク・ドォーゥ・ナァゥズ) ⇒ 3シラブル (3音)
ストレス(強勢アクセント)が置かれる「ドォ」を強く高く発音する
Sydneyの場合: / ˈsɪdni /
日本語:シ・ド・ニ・ー ⇒ 4拍
英語:Syd・ney (シッ(ド)・ニー) ⇒ 2シラブル (2音)
ストレス(強勢アクセント)が置かれる 「シッ」を強く高く発音する
dはほとんど発音されない
patternの場合: / ˈpætərn /
日本語:パ・タ・ー・ン ⇒ 4拍
英語:pat・tern (パァ・タン) ⇒ 2シラブル (2音)
ストレス(強勢アクセント)が置かれる「パァ」を強く高く発音する
1つ目のtは発音されない
英語はアクセント
英語は「シラブルと強勢アクセント(ストレスアクセント)」の言語です。
つまり、英語はシラブル数と音の強弱(高低)で単語を区別するということ。
同じ綴りでもストレスの位置で品詞を区別する場合があります。
以下は、大文字で示した位置に強勢アクセントが置かれます。
シラブルの構成要素
・V(母音)
・CV(子音 + 母音)
・VC(母音 + 子音)
・CVC(子音 + 母音 + 子音)
シラブルの区切り方
シラブルの構成や英語の母音が理解できたので、
自分でシラブルが区切れるように
基本法則を見ていきます。辞書を見ればシラブル数は
簡単に分かりますが、自分で区切れるようになると
英語への理解が一層深まります。
区切り方1:子音が続くときには区切る
シラブルの構成要素には子音(C)が続くものはありません。
ですから子音が続く場合は、子音を分けるようにシラブルを
区切りましょう。
doctor ⇒ doc・tor ⇒ 子音のcとtが続いている
common ⇒ com・mon ⇒ 子音のmが2つ続いている
excellent ⇒ ex・cel・lent ⇒ 子音のxとc、lが2つ続いている
ただし、th、sh、wh、ch、phのように2つの子音が
組み合わさることで1つの子音になる場合は、区切らずに
同じシラブルとします。
区切り方2:接頭辞・接尾辞で区切る
接頭辞や接尾辞が含まれる単語は、その前後で
区切ります。接頭辞は単語の前につく要素のことで、
im-やre-などがその代表です。一方、接尾辞は
単語の後ろにつく要素のことで、-ableや-ness
などが代表です。
<接頭辞>im-,in-,re-,un-,con-,ex- などです。
区切り方3:CがVに挟まれている場合、
1つ目のVが短母音なら直後のCは区切らない
子音が母音に挟まれている場合、1つ目の母音が
短母音なら挟まれた子音は
区切らずに1つ目の母音のシラブルに含めます。
metal ⇒ met・al / ˈmetl / (eが短母音だから
直後の子音のtは区切らずにeにつく)
attach ⇒ at・tach / əˈtætʃ / (1つ目のaが短母音
だから直後のtは区切らずに1つ目のaにつく)
visit ⇒ vis・it / ˈvɪzɪt / (1つ目のiが短母音だから
直後のsは区切らずに1つ目のiにつく)
区切り方4:CがVに挟まれている場合、
1つ目のVが長母音なら直後のCは区切る
子音が母音に挟まれている場合、1つ目の母音が
長母音または二重母音なら挟まれた子音は
1つ目の母音と区切って別のシラブルに含めます。
beauty ⇒ beau・ty / ˈbjuːti / (eauが長母音だから直後の子音のtは
区切って別のシラブルになる)
location ⇒ lo・ca・tion / ləʊˈkeɪʃn / (oが二重母音だから直後の子音のcは区切って
別のシラブルになる)
over ⇒ o・ver / əʊvər / (oが二重母音だから
直後の子音のvは区切って別のシラブルになる)
区切り方5:二重母音の場合は区切らない
長母音は同じ音を長く伸ばす音で短母音に
[ː] がついたものですが、
二重母音は母音が2つ連続して2音の区切りがないものを指し
ます。音の区切りがないため二重母音は別々の
シラブルに区別せず、1つのシラブルとして
扱われます。すでにいくつか単語を示してあるので、
再度確認してみてください。
区切り方6:連母音の場合は区切る
母音が連続すると二重母音になりますが、音が明らかに
異なる場合は連母音となり、
シラブルは別々に区切ります。
situation ⇒ sit・u・a・tion / ˌsɪtʃuˈeɪʃn /
(連続する母音uとaは明らかに
音が異なるため、別々のシラブルに区切る)
area ⇒ ar・e・a / ˈeriə / (連続する母音eとaは明らかに音が異なるため、
別々のシラブルに区切る)
stadium ⇒ sta・di・um / ˈsteɪdiəm / (連続する母音iとuは明らかに
音が異なるため、別々のシラブルに区切る)
区切り方7:サイレントeは母音とみなさない
サイレントeはシラブルを区切るときの核となる
母音には含みません。サイレントeとは、
語末の発音されないeのことです。例えば、
takeの発音記号は/ teɪk /となり、
aが核となる母音で、eが発音されないサイレントeです。
発音記号にもeの発音が記されていないことが分かります。
〈サイレントeの例〉
take, cute, borne, game, smile, bike,
five, home, hope, tube, capeなど
最も簡単な数え方は
簡単な数え方は書いてあるけど発音しない母音を、
書いてある母音全部から引き算すれば音節の数が
わかるというものです。
具体的には、
ステップ1:母音+Y(「い」の音)の数を数えます。
ステップ2:引き算…発音しない母音と、母音がいくつか
連なっているけど発音が一つのものは数えすぎた分を引きます。
ステップ3:足し算…単語の最後が「-le」または「-les」で終わるときに、
その直前の文字が子音である場合は1つ追加
例
NEIGHBOURHOOD(アメリカ英語ではneighborhood)
ステップ1:母音の数を数える
E,I,O,U,O,Oで6つ
ステップ2:引き算をする
「ei」「ou」「oo」はいずれも1つの音として発音されるので、
それぞれ1つづつ、計3を引く
ステップ3:足し算をする
-le(s)で終わってないので、足し算はない
合計:6-3+0=3音節となります。
BEETLE
ステップ1:母音の数を数える
E,E,Eで3つ
ステップ2:引き算をする
「ee」は1つの音として発音されるので1を引き、
最後の「e」の分も引く。
ステップ3:足し算をする
-le(s)で終わっていてその直前の文字が子音の「t」なので、
1つ足す。
SOCIETY
ステップ1:母音の数を数える
O, I, E, Yで4つ
ステップ2:引き算をする
引くものはない
※「ie」は両方発音する
ステップ3:足し算をする
-le(s)で終わってないので、足し算はない
合計:4-0+0=4音節となります。
スープ オア サラダ?
もうひとつの例として、レストランでこんな
お笑い話しがありました。
ウェイトレスがきて、Soup or Salad? と日本の
お客様に聞きました。
ところがその日本は、皿と聞こえたそうです。
スーパー皿は飛躍しすぎですけど
英語では、スー・プ オ・ア・ サ・ラ・ダ・と
区切りません。
あえてカタカナでいうと スー・パー・サ・ラ・です。
このように、シラブルを学ぶことと慣れることによって
英語を聞く耳が格段に変わってきます。知らないで勉強するの
と英語の進歩の仕方格段に変わってきます。
まとめ
シラブルとは、音節のことを意味しますが
日本語が子音+母音で1音節ですが、英語は
基本4パターンで音節ができます。
そこが理解できるようになると、リスニング力
が活気的にのびます。