英語リスニングの重要なカギとなるリエゾンの習得方法
日本人が英語を聞く際にどうしてもネックになるのは、ネイティブ
独特のリエゾンといわれる発音です。
そこでリエゾンのポイントとなるところを取り上げてみたいと思います。
Contents
- 1 1.母音/yで始まる
- 2 例)it・is・in・at・as・a/an・on・off・of・out・up・I・you
- 3 2.(母音+t/d)で終わる
- 4 例) what・that・did・but・get・put・set・let(・it)
- 5 3. 目的格の代名詞 例) him・her・them・us(・it)
- 6 4. その他 例) to・for・not・and・or・the
- 7 その他リエゾンの重要なポイントをまとめたのこちらです。
- 8 同じ子音が二回連続した場合、一回だけしか発音しない
- 9 語尾のtが母音で挟まれた時は「ら行」のような音(flap T)に変わる
- 10 母音が続いた場合は、間に弱い「w」や「y」の音が挿入される
- 11 まとめ
1.母音/yで始まる
例)it・is・in・at・as・a/an・on・off・of・out・up・I・you
母音/yで始まる機能語は、前の単語が子音で終わる場合、その母音がリンク
してしまう上に弱形になって聞こえにくくなるために、慣れない内は最後の子音
のみが前の単語にくっついた感じで聞こえることが多くなります。また前の単語が
(母音+t/d)で終わってる場合は、そのt/dが「ラ行」のような音に変わってしまう
(フラップする)ので、さらに分かりづらくなるのが特徴です。
2.(母音+t/d)で終わる
例) what・that・did・but・get・put・set・let(・it)
(母音+t/d)で終わる機能語・基本動詞は次に続く単語が母音で始まっていると、
フラップしてしまうので、聞き逃しやすいことが多いです。母音/yで始まる機能語と
組み合わされる事が多いので、そのフラップするケースは頻出します。
3. 目的格の代名詞
例) him・her・them・us(・it)
目的格の代名詞の中でも子音で始まるものには特に注意が必要です。
早口で話す時は、この子音をほとんど(時には全く)発音しないので、
母音で始まっている単語と同じ扱いになります。目的格の代名詞の厄介な
ところは後述する句動詞の一部となった時に、動詞と前置詞/副詞の間に挟まるので、
より分かりにくいところにあります。(”check it out”も正にそれです。)
4. その他
例) to・for・not・and・or・the
これらの単語は強調されない時には、弱く発音される上に少し音も
変わってしまうので、その音の変化に慣れてないと聞き逃しやすいです。
上記の単語の組み合わせのパターンで注意すべきもの
「疑問文」(What time is it? → ワッタイメゼッ?)
疑問文では、what・did・is・it・not・代名詞など、上で挙げた単語の出る
密度が高くなる傾向にあるので、聞く時も発音する時も注意が必要です。
会話の大きな部分を占める疑問文の聞き取りに支障が出ると、会話を続ける
のは当然困難になりますから、トレーニング時にも疑問文が出てきたら、
積極的に取り組んだほうがよいです。
その他リエゾンの重要なポイントをまとめたのこちらです。
1. 「it」の発音は「イットゥ」ではなく「エッ」に近い
2.つながっている単語の発音はくっつける
3. 「t」を日本語の「らりるれろ」のように発音することがある
同じ子音が二回連続した場合、一回だけしか発音しない
(ように聞こえる。実際には最初の子音が「っ」のような音なので聞き取りにくい。)
What time? → ワ(t tア)イム? → ワッタイム?
これは実はほとんどの場合、一回しか発音していないように聞こえるだけです。
(本当に一回しか発音しない場合もありますが。)実際には、最初の子音が
「っ」のようなつまった音で聞き取りにくく、口の形をそのままに次の音を発するため、
一回しか発音してないように聞こえるのです。
ただし、同じ単語内で二つ子音が並んでいても、それはローマ字変換のように
また子音が口の形が同じ(無声/有声の)ペアの場合(tとd等)でも同じ事が起こります。
語尾のtが母音で挟まれた時は「ら行」のような音(flap T)に変わる
Get it. → ゲ(t ェ)t → ゲレッ
これは前回のまとめの
『日本人が英語を聴きとれない理由が隠された check it out=「チェケラウッ」
になる法則』
母音が続いた場合は、間に弱い「w」や「y」の音が挿入される
Just do it. → ジャス(t d)(ゥ wェ)t → ジャスッドゥウェッ
このパターンは非常に微妙でリスニング的にはほぼ区別できないと思います
が、発音する時にちょっと注意すると言いやすくなるタイプのものです。
まとめ
このように日本人には知らないとまったく聞き取れないようなルールが
存在します。
まずはこのルールを知ることが大事で次に聞きなれることです。